お墓基礎知識お役立ちコラム

石にはランク(等級)がある

国産の石はランク分けされている場合があります。(等級分け)

例えば、高見石材でもよく使用する『茨城県産稲田みかげ』。
1級品・2級品があります。

1級品・・・錆のでない石で、墓石材として主に使われる。
2級品・・・錆がでるので建築材などで使われる。

稲田は錆の出る石だとおっしゃる方もいるかもしれませんが、そうではありません。錆の出る石と出ない石があるのです。1級品は時間がたっても白くきれいなのに対し、2級品は年月が経つと石の表面に錆がでてきます。

当社では1級品しか使いません。原石を茨城県の採掘元から仕入れる時に、1級品でお願いしています。
採掘元の石屋さんは見ただけで錆びるのか錆びないのか見分けがつくそうですが、お客様が新しいお墓を見て1級品なのか2級品なのか見分けるのは難しいと思います。埋蔵量も圧倒的に1級品が少ないそうです。

当店でもお墓に茶色いシミがでているので見てほしいというご依頼を承ることもあります。現場に行くと稲田の場合はだいたいは錆が原因です。購入した石材店が扱っている稲田みかげが2級品だったのでしょう。錆取りクリームなどで対応しますが、時間が経てばまた錆がでてきます。最終的には錆の出る部分の石を錆の出ない1級品に取り換えるお客様が多いです。

稲田みかげはその白さが特徴であり、とてもきれいな石です。小千谷でも明治時代に建てられた稲田のお墓も多く、風化に強く耐久性も高いことが証明されています。良い石だからこそ、稲田みかげのお墓を使用する時は1級品かどうかをしっかり確認してください。

稲田の場合は等級分けの基準が石の質『錆』でしたが、他の石では色の濃さだったり、目の細かさであったりと、等級の基準は石によって異なります。もちろん等級のない石もあります。

国産材の最高峰、香川県産の『庵治石』は庵治石特有の『斑』の入り方と石目の大きさ、そして色味によってランク分けされています。
超特級品~中目までランク分けされていて、同じ庵治石でも色味や斑の見え方まで全く違います。
もちろんランクが上がるほど、そういった石は採掘される量も少ないので希少価値も高く価格も高くなります。

お墓工事の石選びの際は石のランク(等級)についても確認しましょう。

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