お墓の洗浄 ~釜沢石~

お墓のこと 石仕事

おはようございます。朝晩と日中の寒暖差が激しくなってきました。体調を崩しやすい季節でもありますので、気を付けたいですね。

さて、今日はお墓の洗浄について御紹介します。

10月中にお墓の移転をされるお客様で、代々続いているお墓を洗浄して継承していきたいというお客様がいらっしゃいます。代々のお墓をリフォームをして継承していくこともまた素敵な事です。

約93年前に建立されたお墓です。使われている石材は長岡市で採掘されていた『釜沢石』という石。現在はもう採掘されていない石です。栃木県の大谷石とか福島県の白河石などと同じような凝灰岩です。長岡と小千谷は距離的にも近いため、昔は墓石材としてよく使用されていたようで、現在でも小千谷市内ではよく目にします。みかげ石(花崗岩)とは異なり、柔らかく加工しやすいですが、磨いても艶がでない石です。

↓ 洗浄前 もともと水分を含みやすい石なので、汚れも付きやすいのです。

↓ 洗浄後 90年分の汚れが取れ、字もすっきり見えるようになりました。

先浄の方法は石の種類や汚れ具合によって様々なものを使い分けています。さすがに90年前のものになると、コケの根が石に張り付いていてなかなか落とすことが難しいのでコケ用の薬剤などを使います。また、よくわからない頑固な汚れも多く付着していたので、洗浄機の水圧で汚れを取りました。こういった柔らかい石の場合風化が進むと水圧で石が欠ける場合もあるので注意をはらいながらの作業となります。

綺麗になってよかった(´▽`) あとは接着面を切削して石の準備は完了です。完成はもうしばらく先です(^^)

お墓の建立やリフォーム、汚れや洗浄などお墓に関するお悩み・ご相談がありましたらお気軽に高見石材へお問い合わせください。まだ具体的ではないけれど話を聞いてみたいな・・・とかそういった感じでも大歓迎です(^^)

 

 

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