『お地蔵さん』はなぜ人気者?

徒然日記

こんにちは。高見石材小千谷店です。9月に入りました。急に肌寒くなり、夏の終わりを肌で感じます。

さて、今日は墓地やお寺でよく見かけるおなじみの仏像『お地蔵様』について調べてみました。普段の生活の中でも、思いがけないところにそっと佇んでいらっしゃる、お寺に縁のない方も馴染み深い仏様。なぜ、こんなにお地蔵さんは親しまれているのでしょうか?

お地蔵様は正しくは『地蔵菩薩』と言います。悟りを開いた姿を表した『如来』に対して、『菩薩』はまだ悟りの境地に達していない修行中の仏様になります。

お地蔵様と同じくらいおなじみの『観音様(観音菩薩)』、他にも『弥勒菩薩』『千手観音』など一度は聞かれたことがある仏様も皆さん『菩薩』。仏教界では同僚(?)です。

菩薩たちが私たちの馴染み深い仏様になったのは、装飾品を身に着け、手には問題解決のための道具をお持ちの姿で、人々の苦しみを救うために奔走されていらっしゃる 修行中の仏様 に自分の姿を重ね合わせ、親しみや頼りがいを感じてきたからかもしれません。

その『菩薩』の中でも『地蔵菩薩』が特に人気になったのは、人助けのためなら一人何役もこなしてしまう、その万能ぶりからではないかと思います。

例えば、『子育て地蔵』『水子地蔵』があるように、子供の守り神として知られています。病気を治してくれると言えば、東京巣鴨の『とげぬき地蔵』が有名ですが、京都伏見大社近くには、歯痛にご利益があるという『ぬりこべ地蔵』という地蔵様もいらっしゃるようです。さらに、死後の世界では閻魔様の前で情状酌量を願い出る弁護士さんのような役割を担っています。天国から地獄まで、死後の6つの世界を巡回して困っている人々を救う姿はまるでお巡りさんのようです。

生まれた時から死後の世界も助けてくれる地蔵菩薩。その働きぶりを知ると、ふとした時に見かける道端の小さな姿に心から感謝したくなりますね。

 

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