大仏師『長岡和慶』氏の石仏

お墓のこと 石仕事

こんにちは。小千谷市の高見石材です。雪解けが進み、埋まっていた歩道も出始めました。お隣の長岡市はもうほとんど雪がないです。ほんの数キロしか離れていないのですが💦うらやましい。

 

さて今日は石像についてです。お寺に行くといろいろなところに石でできた観音様などを目にする機会があると思います。作る人、作る場所によって顔の表情や身にまとう衣、形も全く違います。石で作られた観音様や地蔵などは長くこの世にあり続け、多くの人々の願いを受け、拝まれるものであるので、やはり表情というのは大事だと思っています。自分が観音様に手を合わせた時、顔つきが穏やかなのか、険しいのかでは手を合わせる側の心の持ちようが違う気がするからです。

石仏の多くは中国で作られたものが多いのですが、日本にも石仏を創るアーティストの方が多数いらっしゃいます。その中の一人をご紹介します。

愛知県岡崎市を拠点に制作活動をされている大仏師『長岡和慶』さんの作品です。長岡さんは北海道生まれの石仏彫刻家で、今までに京都三千院、延暦寺、高野山、東大寺、永平寺、三井寺、泉涌寺など名だたる寺院に石物を収められてきました。代表作はイギリスの大英博物館にも収蔵されています。

長岡さんの作る仏像は顔の表情が優しく、大変穏やかです。そして装飾品などが非常に細かく繊細に彫刻されています。弟子はとらずに一人で制作活動をしていらっしゃって、同じものは二つと作くりません。ただ作るだけでなく、きちんとお施主様の想いを聞いてくださり、祈りを込めながら制作しています。本当に想いのこもった石仏なのです。

当社でも今までに長岡さんの作品を津南町大龍院様に3体、南魚沼市浦佐の普光寺様に1体の石仏を納めさせていただきました。また高見石材小千谷店には長岡和慶さんの作品を3体展示しております。ぜひ実際に目で見て、その表情や繊細な作りをご覧ください。ご来店お待ちしております。

 

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