日本国内には国産、外国産を含め約300種類の石が流通していると言われています。
種類が多すぎてどんな石を選んだらいいのかわからないといったお客様の声を耳にするときもあります。そういった場合は、墓地へ出向いていろいろなお墓を見てまわることをお勧めします。良いなと思うお墓があったら、写真などを撮っておいて石材店に見せるとイメージが伝わりやすいです。
実際に完成しているお墓を見ることで、使う石によってお墓の雰囲気がかなり違う事も実感できると思います。
基本的には好きな色だったり、予算や石から出る雰囲気を踏まえ『いいな』と思うものをいくつか決めて、選んだ石の質について説明を受けることをお勧めします。
石を選ぶときに判断材料を記載します。プラスαで参考にしてみてください。
①風土にあった石を選ぶ
寒冷地では水分を含んだ石が凍結し石が割れたりすることがあります。同じように海沿いでは塩害によって石に錆が出たりすることもあります。そういった地域ごとの特性を踏まえ、その地域に適した石を選ぶことも重要です。
②石の変化の過程を知る
お墓は屋外にあるものです。時間とともに少しずつ変化していきます。それはどんな石を使おうとも同じです。ただ、変化しやすい石、変化しくい石があります。
例えば黒みかげ。買う時はどれもきれいで立派に見えます。
何十年経ってもほとんど変化しない石もありますが、数カ月で変色する石もあります。
また、みかげ石をはじめとする花崗岩と、グレーの色調が多い安山岩でも変化の仕方は変わります。花崗岩は比較的艶が長持ちしやすいのに対し、安山岩は時間の経過によって風合いを増す石が多いです。その風合いを増したあじのでた雰囲気を求めているお客様には安山岩はうってつけ石です。しかし、時間がたっても変化しにくい石を使いたいお客様にはお勧めしていません。
③使用実績のある石を選ぶ
新しい種類の石は石材店もその石がどのように変化するのかはわかりません。
もしそういった面で不安を感じた場合は、国内で使用実績のある石を選ばれることをお勧めしています。当店では、ご要望があれば実際に建てたお墓を案内しております。実際に目にすることで、自分の検討している石がどんな変化の過程をたどるのかを確認できます。
これらはあくまでも参考にしてほしいであり、以上の条件の石を使用しなければならないわけではありません。人の価値観は人それぞれです。石の質重視の方、予算重視の方、管理のしやすさを重視する方、様々な考えがありどれも間違いでありません。