こんにちは。高見石材小千谷店です。今日から7月です。
梅雨と言っても、まだ本格的な雨は降っていない新潟県中越地域。日中は日差しがジリジリと痛いくらいです。熱中症対策をしてお過ごしください。大雨が降っている地域の皆様は、災害等十分注意してお過ごしください。
さて、きょうは『お盆』についての話です。
お盆は8月と思いきや、東京を中心とした南関東地域でお盆を行うのは7月だそうです。東京の下町・佃島などでは7月13日~15日、年によっては梅雨が明けない中で盆踊りが行われるとのこと。私たちにとっては、夏休みのハイライトといえばお盆。その行事を1カ月早くやるのはなんだかせわしない気がしますね。なぜ、お盆の時期が2つあるのでしょうか?
元よりお盆は7月15日に行われてきました。ただし、これは日本で太陰暦(旧暦)が使われていたころの話です。それが明治時代に入った時に太陽暦(新暦)を採用することになったので、古来から行われてきた行事も自動的に1カ月早められることになりました。
例えば、7月7日の七夕。新暦になった今ではまだ梅雨の真っ最中、子供たちにとっては夏休み前の忙しい中を縫っての行事になっていますが、旧暦では7月15日のお盆の前行事という位置づけでした。梅雨の雨雲に遮られて見えないのに、星を愛でる行動がなぜこの時期に?と疑問に思われる方も多いかと思いますが、こんな理由があったのですね。
お盆も同様に1か月早められることになりましたが、それが定着したのは東京などの都市部(7月盆)にとどまりました。地方や農村部では、農作業の忙しい時期と重なることもあり、従来のお盆と同じ時期、つまり暦では1か月遅れとなる8月15日に行いました(8月盆)。今は全国の7割の地域でこの8月盆を行っています。
もうひとつ、沖縄などでは旧暦にしたがってお盆を行なう地域もあり(旧盆)8月前半から9月前半あたりで、こうした地域では毎年日程が変わるのだそうです。その主な理由としては、その年の旧暦7月15日が新暦の8月何日にあたるのか、正確に計算するため。沖縄は先祖の魂を手厚く供養する地域なので、旧暦から新暦に変わっても、昔から受け継がれてきた正しい時期に供養を行うことを大切にされているのだそうです。
このように地域によって異なるお盆の時期ですが、時代の波の中でも、先祖への供養を続けてきた先人の思いは大切に受け継いでいきたいものです。