こんにちは。小千谷市の高見石材です。10月に入りましたね。
だんだんと秋めいてきました。何をするにも気持ちの良い季節、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・ですね。今日のお話は“お墓で楽しむ芸術の秋”です。
お墓で芸術⁈と思われるかもしれませんが、歴史上の人物や著名人が眠っているような古い大きな墓地は特徴のあるお墓が多いものです。
例えば府中市にある都立多磨霊園。
ここは1923年(大正12年)に開園した東京ドーム27個分という広大な敷地を持つ緑豊かな霊園です。敷地内にはたくさんのお墓が並び、教科書に載っているような偉人や著名人が眠る墓所があちこちに点在しています。霊園が発行している霊園案内図には著名人の墓所の区画番号が一覧で記されているほどです。
霊園内を少し歩いただけでもドーム状のお墓、本を開いた形をした墓誌、胸像や観音像などいろいろなデザインのお墓が目にとまります。
中でも個性的なのが、芸術家・岡本太郎のお墓。大阪・万博公園の太陽の塔や『芸術は爆発だ!』に象徴される際立った個性はお墓にも発揮されています。墓碑はブロンズ彫刻の『午後の日』。真ん丸の目で、ほお杖をついて、いたずらっぽくこちらに笑いかけています。
また、漫画・漫画家であった父の一平、作家であった母・かの子のお墓も同じ場所にあり、一平の墓碑は焼き物の『顔』という作品、かの子の墓碑は観音像です。3人のお墓は、小さなスペースを囲む形で向き合うように建っていて、訪れる人たちを一家で温かく出迎えてくれているようです。
この秋は、晴れた日を選んで、お墓を散歩がてら芸術鑑賞はいかがでしょう。もちろん、他人のお墓ですから、失礼のないよう、墓前のご挨拶は手短に。手を合わせたらそっと立ち去りましょうね。