こんにちは。高見石材です。11月が終わろうとしています。1年が過ぎるのは本当に早いですね。
さて先日、津南町でお墓の修繕(直し)作業のご依頼を承りました。
上の写真。石の真ん中にヒビが入っているのわかりますか??
これ、傷ではなくて、石が割れてひびが入っているのです。建てた時は入っていなかったそうで、いつの間にか傷っぽくなっていたとのこと。初見では、私たちも原因が分からなかったのですが、石をはずしてその理由がわかりました。
それが、、、
石(上台)の中心に空いている穴です。耐震棒は入っていませんでした(>_<)
このブログ内でも度々ご紹介しているとおり、お墓の石と石のつなぎ目に施されている 『目地』 は石の隙間に水が差し、ボンドの劣化を防いだりする重要な役割があります。
その目地も永久的ではないので、年月の中で紫外線で劣化して切れたり、取れたりします。その目地の劣化した『すきま』から雨水が侵入し、この穴にたまるのです。たまった水は抜けることなく、冬の寒い日に凍ります。水は氷になると体積が増し、硬い石をも割ってしまうのです(*_*)寒冷地ではこういった現象が稀におきます。自然の力ってすさまじいですね。
新品に取り換えました。穴はあけていません。もうひび割れる事はないです。コーキングもしっかり塗布しています。
そもそもですが、きちんと耐震棒を入れ接着剤などで隙間をなくせばこんなことにはならなかったでしょうし、耐震棒を入れないなら穴はあけるべきではありません。使わないなら埋めるとか、、、いくらでも対処の仕方はあるのです。
こういった部分、実はお客様が見ていない部分だと思います。お客様は完成したお墓を見るパターンが圧倒的に多い。
組み上げた石は外すこともないし、簡単に見る事ができません。
皆さん自分のお墓がどんな構造で作られているか、材料は何が使われているか知っていますが?
きっと知らない人が多いのだろうなと感じています。お墓の構造や建て方は会社によってそれぞれ。決まりがないのです。だからこそ、ご自身が建てようとしているお墓はどんな造りになっているか、、、しっかりお店に確認してくださいね。
見た目や予算も大切ですが、その石材店がどんなお墓の工事をするのか、お墓の内部はどうなっているのか???そういったところも重要です。
弊社では商談の際にお墓の内部構造なども説明させていただいております。また工事中に写真を撮って最後に簡単な工事アルバムにしてお客様にお渡し、工事内容や構造をご確認していただいております。
お墓の事で気になる事がありましたらお気軽にご相談ください。