前回に引き続き『墓じまい工事のトラブル』に関しての内容です。
『お墓じまい後の墓地の返還方法のトラブル』は、お墓じまいをするお施主様と墓地の管理者間に多く聞かれます。
墓じまいをした後の墓地は
- 土を敷いて更地にする
- 砕石や砂利を敷く
- 草が生えないように薄くコンクリートを打設する
- 防草シートを張る
など形態は様々です。それは墓地の管理者の指示に従う必要があります。ここでいう管理者とは、お寺の墓地であれば住職様、管理組合で管理している墓地は管理組合長、町内や集落の墓地であれば区長さん,町内会長さん、総代さんになります。
最近よく聞くケースは、その管理者に返還形態の指示を仰がず、規定通りの状態で墓地が返却されなかったり、気づかないうちに勝手に墓じまいをして廃材を残していかれたり、、、といった内容が多いです。管理する側としては、その墓地をまた新しい人に販売するために規則は守ってほしいはずですし、中途半端が曲がり通ってしまえば悪い前例を作ることになるため非常に困る問題なのです。
通常、石材店も墓じまいのお話を頂いた時に、墓地の管理者は誰ですか?とお尋ねすると思います。そしてその方の指示通りに作業をし、最終確認をしていただくはずです。普通に考えれば置きっこないトラブルですが、台座だけ残されていったお墓、基礎だけ残されているお墓、中にはお骨だけ取り出しお墓の部品をそのまま置いて行ったお墓など、悪い例も実在するのです。
墓地の返還方法については、墓地を購入した際に渡されている規約にも記載されている場合があります。
墓じまいする側も、そして墓地を管理する側も、不快な思いをしなくて済むように、決まりごとはしっかり守るようにしたいものです。