100年の時を越えた石の灯台

徒然日記

こんにちは。小千谷市の高見石材です。

今日は何の日かな?と調べてみるとたくさんの記念日がある事に驚きます。

11月11日は『灯台の日』だそうです。数字の『1』を灯台に見立てたから?と思いきや1896年(明治元年)に日本で最初の洋式灯台である『観音崎灯台(横須賀市)』の起工日に由来しているそうです。

江戸時代末期、西洋の国々と結ばれた江戸条約の中で、日本各地に灯台を建てる約束が交わされたことにはじまり、明治期には約120基の灯台が建てられました。なんとその半数以上64基が令和の現在も活躍しています。さらにそのうちの40基近くの灯台が石造(鉄、れんが、コンクリートとの混合構造を含む)です。戦後は鉄骨コンクリート造が増えましたが、明治期には石は耐久性に優れるとして、産地が近くにある場合は多く使用されてきました。

石造の灯台のなかでも、わたしたち石屋として特にご紹介したいのが、角島灯台(山口県下関市)と男木島(おぎしま)灯台(香川県高松市)です。灯台は目立つようにと通常は白、もしくは黒、赤との縞模様に塗装されますが、この2基は無塗装で石の風合いが生かされています。

しかも、角島灯台は徳山みかげ、男木島灯台は庵治石とどちらも墓石でも使われる耐久性と美しさを兼ねそろえた石で作られています。こうした石造りの灯台はこれからも風雨をものともせず、凛とした佇まいで広い海を見守り続けていくことでしょう。

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