家紋が伝える家族の歴史

徒然日記

こんにちは。新潟県小千谷市の高見石材です。ここ数日とても天気がよく、面白いように雪解けが進んでしたのですが、今日は冬に逆戻り。雪が降っています。

テレビやネットではロシアによるウクライナへの軍事侵攻のニュースが連日取り上げられています。どんな背景があったにせよ、この時代に、こんなことが起きるなんて信じがたい事実。めちゃくちゃに破壊された街、避難する人、爆撃の炎、、、。信じがたい光景でした。しかも全世界がコロナウイルスと戦っている最中に。大きな戦争を過去に世界中が経験したにもかかわらず、何も得る物はなかった人いたんだとガッカリします。武力による争いからは悲しみと虚しさしか生まれないのに。

世界中が平和になるように。人々のささやかな日常が取り戻されるように。そのことを心から願っています。

 

さて!まもなく春のお彼岸がやってきます。たびたびお墓参りに行っていても意外と認識されていないのが家紋。一般的にお墓の正面の水鉢や花立、上台などに彫刻されていると思います。

私ども石材店では彫刻原稿を作るために、様々な家紋を集めた家紋集を使っています。しかし、そこにも載っていない、長年この仕事に携わっている私どもでも見たことのない家紋に出会う事もしばしば。そんな時はお施主様に示されたもの(例えば先祖代々伝わる着物や仏具)に描かれた家紋をお預かりしてそこから原稿を作成します。

家紋の歴史は平安時代までさかのぼり、当初は貴族や武士の間で使われていました。特に武士達は家名とセットで覚えておくことが戦場やお殿様とのやりとりに不可欠でした。明治以降には庶民にも家紋が普及し、石のお墓が家のお墓として建てられるようになると、家紋を彫られたお墓が増えてきました。

(岐阜城の石段)

皇室が菊紋、徳川家が葵紋であるように、花や植物をモチーフにしたものが思い浮かばれますが、扇や網など構造物や道具、蝶やうさぎなどの動物、月や星などを象ったものなどがあり、実に多種多様。

家紋からは家族の歴史、ひいては日本の歴史や文化を読み取ることができます。家紋は礼服やお盆の提灯などにも使われてきましたが、年々見る機会も少なくなってきました。

(東京:増上寺の徳川家葵の紋)

今一度、お墓に刻まれている我が家の家紋について調べてみてはいかがでしょうか?

高見石材小千谷店では家紋についての本を取り揃えています。お貸しすることができますので、ご希望の方はお気軽に小千谷店までお越しください(^^♪

 

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