こんにちは。ほんの数日で一面が白い世界に変わりました。昨年は暖冬小雪で、除雪の機会もなかったため、今年の除雪作業がきつく感じます。雪の多い地域にお住まいの方は、除雪作業は複数人で気を付けておこないましょう。
さてコロナ禍一色となった2020年もあと少し。文房具店や最近ではコンビニの店頭にカレンダーが並び、当店とお付き合いの業者さんによる年末の挨拶では来年の手帳を頂いたりする時期になりました。現代に生きる私たちは1年の流れをこうした暦で当たり前のように知る事ができますが、古代の人たちはどうしていたのでしょうか。
古代人が建てたストーンサークルという石づくりの遺跡をご存知ですか?その中でもイギリスにある『ストーンヘンジ』は最大約50トンにもなる巨石が使われた巨大な遺跡です。紀元前2500年頃建てられたとされていますが、なぜ建てられたのかは謎に包まれています。祭祀場や、礼拝堂、はたまたUFOの発着場だったという説もあるほどです。
ただ、1年の中でも夏至の日に、入口にあたる大きな石と中央の祭壇のような石を結ぶ直線上から太陽が昇るように作られていることから、古代人は天文や暦について詳しい知識を持っており、このような巨大石造物に表したことは確かなようです。
規模は違いますが、ストーンサークルは日本にも存在しており、中でも代表的なのが秋田県にある『大湯環状列石』です。作られたのは縄文時代後期(約4000年前)。万座と野中堂とよばれる2つのサークルがあり、その直径はそれぞれ52メートル、42メートルで大きさは日本最大です。このストーンサークルは、墓地でもありまた暦を知る方法でもあったと考えられています。驚くことに、この2つのサークルの中心を結ぶと夏至の日没の方向を示すことが知られています。
このことから日本における縄文人も、太陽の動きを元にして一年間の暦を把握していたことが推測されます。また、そのライン状の中心に細長い石たちが東西南北の方向に大きな石を配置した、日時計状の組石も存在しています。
古代人の時にかける情熱を感じるこちができるストーンサークルは、スマートフォンで時間を当たり前のように知っている私たちにとって非常に興味深く、大地に石が円状に配置されている様にはとてもミステリアスなものを感じます。
それは太古の人々の手にした素材がそのままの姿で、生きた証を伝え続けている『石』ならではの力もあるのかもしれませんね。