こんにちは。新潟県小千谷市・津南町の高見石材です。
さて今日は石垣の修繕の写真を投稿します。
あちらこちらで見る石垣。私たちの住む地域では重く湿った雪が降るので、長い時間をかけて自然と石積みのバランスが崩れてしまったり、石と石の間から木が生えることで、根っこに押されて石が動いたり・・・バランスを崩した石垣を見かけることも多いですよね。
ほとんどが昭和の時代に作られたもので、作った当時から50年以上経過しているものが多いように感じます。
おそらく当時は庭師さんが積んだのだろうと思いますが、最近はこういった石積みを補修する庭師さんが少なくなり、私たちのような石材店に声がかかることもあるのです。

工事前①
今回は、石垣の間から顔を出した木や、木の根っこの伐根を合計5本。大工さんの力もお借りしています。

おしゃれ大工さんと一緒のお仕事
さすがに欅の根っこは重くて大変でしたが、なんとか伐根成功です。
その後、石を積みなおし目地をして完成となるわけですが、自然石は使う石の向きによって全く違う雰囲気になるので難しいです。当時の石積み職人さんの作り上げた雰囲気を壊さないように直しました。
これくらいの石のサイズだと手で持つことになる場合が多いので、、、正直時間もかかる作業です。でもきれいに形になっていくのは気持ちもいいです。
完成後の写真はこちら↓


ちなみに昨年修繕した反対側の石垣はこちら↓


だいぶすっきりしましたね。不要な木も切ったので、冬囲いの手間も省けます。
これから年月をかけて石に苔がついてくるとさらに雰囲気が良くなるでしょう。楽しみです。
石垣は道路に面している個所に設置されていることが多く、通行人や車が通る場所でもあり、バランスを崩し始めた石垣は危険です。早めの補修をお勧めします。


