こんにちは。高見石材小千谷店です。だいぶ秋めいてきましたが、まだまだ半袖が活躍中。予報によるとと10月も暖かいらしいです。
さて、今日は『字彫り』についてご紹介します。
石に字を刻む事を『字彫り』といいます。結構な頻度でお客様に手で彫ってるのですか??と聞かれますが、機械を使っています。記念碑などの大きな字は手彫りをすることももちろんありますが、お墓の字になると機械を使って彫ります。ただ、全自動ではないので、結局のところ機械を使って人が彫っている、というのが正しいです。エアーで字彫用の砂を石に吹き付けて彫っていきます。
← 字彫り作業中
石材問屋の営業さんのお話しだと、最近は自社で字彫りをせず、中国でお墓を制作し、字まで彫ってきてもらう石屋さんが多いのだそうです。字彫りの機械を持っている石屋さんの方が少なくなってきたんじゃないですか???なんて言われることもあります。
字彫りは目に見えて石屋の腕の良し悪しがわかるところであると思います。同じ字でも彫り方次第でで見え方が全く違います。
付き合いの古いお寺の住職さんは、開眼法要の際に必ず字の彫り方を見るそうです。それで石屋の腕の良し悪しがわかるとおっしゃっていました。作業する側からしたら、この上ない緊張感。でもそれだけ大事な部分だと思っています。字が刻まれていれば何でもいいい、というわけではないのです。お墓の顔になる部分なので。そして、一度彫りすぎると修正が効かないのが字彫り。いつも気を引き締め作業にあたります。
家紋などは浮かせて彫る『浮かし彫り』を施工することが多いです。石の質によっては平らに彫るのすら非常に難しい石もあります。
←浮かし彫り
墓地に行ってその気になって見ると、色々な彫り方があるのがわかると思います。
お墓を選ぶ際に、デザインや価格、書体も大事ですが、そこの石材店・墓石店がどんな字彫りをするのか確認するといいと思います。お墓の字彫り、実はお墓選びの大事なポイントです。チェックしてみてください。
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