おめでた尽くしの飴で成長を祝う

徒然日記

こんにちは。新潟県小千谷市の高見石材です。

秋も深まり、朝晩の冷え込みに冬の気配を感じる季節となりました。紅葉が見ごろを迎えるこの時期、神社の境内は七五三のお参りに訪れる家族でにぎわいます。晴れ着をまとった子どもたちの姿は華やかで、秋の風景をより一層明るく彩りますね。

七五三は子どもの健やかな成長を祝い、これからの幸せを願う大切な行事です。
男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳に行うのが習わしで、古くから受け継がれてきました。特に七歳は、かつて幼児期の終わりとされ、この年を境に社会の一員として認められる重要な節目と考えら
れていました。そのため、氏神様に参拝して無事の成長を感謝し、これからの加護を願う意味が込められているのです。

七五三に欠かせないのが「千歳飴」です。砂糖と水飴を煮詰め、引き延ばして作られる細長い棒状の飴で、紅白一対で用意されます。この千歳飴の始まりは江戸時代中頃にさかのぼり、浅草寺の境内で飴売りの七兵衛が売り出した「千歳(せんざい)飴」が起源といわれています。名前の響きが長寿につながることから、子どもの成長を祝う行事のお菓子として広まりました。

細長く引き伸ばして作る飴には、長生きできますようにとの願いが込められています。袋には鶴や亀、松竹梅といった縁起物の絵柄が描かれており、「子どもの命が長く続くように」「健やかに伸びやかに成長するように」という願いが込められています。近年ではカラフルなデザインやキャラクター入りの千歳飴も登場していますが、子の健康と長寿を願う気持ちは昔から変わりませんね。

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