人々の心を結びつける盆踊り

徒然日記

こんにちは。小千谷市の高見石材です。お盆休みに入った人も多いのではないでしょうか?休みに限って台風7号が直撃しそうな日本・・・(*_*)心配ですね。予定を変更せざるを得ない人も多いかもしれません。

 

さて、ここ数年はコロナ禍により開催の中止や規模の縮小が相次いできましたが、ようやく通常開催されるところも増えてきました。うれしい限りですね。

盆踊りとは、太鼓や笛に合わせてやぐらを囲んで輪になって踊ったり、踊りながら町中を流したりする参加型の行事ですが、そもそもどうしてお盆には盆踊りをするのでしょうか。

本来、盆踊りはお盆に帰ってきた先祖の霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。

原型は死者を供養する念仏踊り(自分で念仏を唱えながら踊る)にあります。次第に念仏を唱える人と踊る人に役割が分化し、発展した踊り念仏が盂蘭盆会(うらぼんえ。いわゆるお盆のこと)と結びつき、精霊を慰めたり送り出したりするための行事になりました。多くの地域で15日の晩に盆踊りをし、16日の精霊送りをするのもそのためです。

現代の盆踊りは、亡き人を供養するために地元で踊られてきた意味合いを離れ、東京の『東京高円寺阿波踊り』などに見られるように、出身地の異なる都会の人々を結びつける役割を担っているケースも多くあります。こうした新たなタイプの盆踊りは、昭和7年、東京・丸の内の旦那衆が地域振興を目的に企画した盆踊り大会が発祥のようです。百貨店『白木屋』からタイアップした浴衣が販売され、著名な作詞家・作曲家によってオリジナルの曲『丸の内音頭』が作られました。この曲は替え歌『東京音頭』として全国に広まり、現在も盆踊りの定番になっているところもあります。

様々な変化を遂げながら現代に息づく盆踊りですが、『人と人を結びつける』という核の部分は変わることはありません。『人が集まるところに盆踊りあり』。そんな言葉が浮かんできます。

地域の人と先祖をつなぐ、『お墓』を長年扱ってきた石屋としては、このコロナ禍を乗り越え、盆踊りが夏の風物詩として、より力強く復活することを信じています。

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