こんにちは。高見石材です。季節は冬へと変わりました。
コロナ禍が少し落ち着いたとは言え、まだ予断の許さない長いトンネルの中。2021年も終わりをむかえようとしてます。当店でも感染対策をした上で、お世話になったお客様、お寺様、神社様に年末のご挨拶にお伺いさせていただく季節となりました。どなたでも忙しくなるシーズンですが、そんな中でも訪問先や店先に飾られるお花には心が癒されます。
年末から年始にかけてお正月飾りや生け花に松や竹とともにあしらわれる南天(なんてん)。冬の寒空をバックにたくさんの鮮明な赤い実をつけるのが印象的です。漢方では咳止めの効用がある実だそうですが、どちらかというと新春のお花(実)のイメージが強いように感じます。お正月の掛け軸には、南天と水仙を描いた『天仙図』が好まれたほか、妊婦が安産を祈願して床の下に敷くこともあったとか。昔から新春の縁起物や災難よけとして使われてきました。
福寿草は『元日草』『朔日草』の別名もある愛らしい黄色い花。それは冬の日の小さな陽だまりのようです。花の咲く時間が長いことが長寿、黄色の花が黄金に通じることなどから様々なおめでたい名前がつけられました。お正月には松や竹、梅などと寄せ植えにしたり、先述の南天の実と合わせて『難を転じて福となす』との意味を込めて縁起物として飾られます。花言葉も『幸福を招く花』です。
お花の意味をあらためて知ると、毎年恒例であるお花も、コロナ禍の中では特別なものに感じられるような気もします。