大仏様について

徒然日記

こんにちは。高見石材小千谷店です。どこの家も冬の準備が終わり、庭の木々の囲いがされています。雪の季節が近いことを実感します。来週は山間部では雪が降るかもしれないそうです。車のタイヤ交換は早めにした方がいいかもしれませんね。

さて、今日は大仏様について。

コロナ禍で修学旅行が中止になったというニュースが多く聞かれますが、『修学旅行』という言葉を聞いて、ご自身の子供の時の思い出が蘇る方も多いのではないでしょうか。修学旅行では、関西や京都や奈良、関東では鎌倉など、古寺の見学が1つは組み込まれていませんでしたか?当時はなかなか興味が持てなかったかもしれませんが、蘇ってきた思い出と共に大仏様の正体についておさらいしてみましょう。

大仏は、その名の通り大きな仏様のことで、種類には如来や菩薩像があります。その中でも東大寺の毘盧舎那如来(びるしゃなにょらい)、鎌倉長谷寺の大仏は阿弥陀如来など、代表的な大仏と言えばいずれも如来像です。ちなみに、奈良の毘盧舎那如来は、太陽の光がどんなところにもあまねく届くように、宇宙全体を統一する最高の仏とされ、密教における『大日如来』と同一とされています。

この如来という名前は『悟りを開いた者』という意味で、仏の中では最高位に位置しています。心理に目覚め、悟りを開いた仏とされているからです。外見的な特徴としては、一般的に薄い衣一枚で、装身具も身に着けない事がほとんどです。これは、如来を目指して、様々な格好で手に道具を持って修行されている菩薩、明王、天部の神様とは対照的なお姿です。

大仏様(如来)の一番大きな特徴的な部分として、その髪型を挙げる方は多いのではないでしょうか。この大仏様たちの頭には丸い粒々がぎっしりと並べられ、短い髪がカールしている様子を表しています。この髪型は巻貝にたとえて『螺髪(らほつ)』とよばれ、お釈迦様が出家した時に髪を短く切り、残った髪が右回りに巻いたことからきています。

このように、体の毛が全て上を向いていることを毛上向相(もうじょうこうそう)といい、菩提心や向上心がある事を表わしているいるそうです。仏の中の最高位となられても、如来は内面に熱い想いをみなぎらせておられるのですね!(^^)

 

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