巨大な岩石に刻まれた4人の大統領

徒然日記

こんにちは。今日の小千谷は雨が降っています。2月にしては暖かいんですね。

さて、2月11日(祝)は日本の建国記念日ですが、アメリカでは2月の第3月曜日にプレジデント・デーという記念日があります。
もとは2月22日に、初代大統領であるジョージ・ワシントンの誕生日と、奴隷解放宣言をした第16代大統領であるアブラハム・リンカーンの誕生日(2月12日)を祝ったのが、1971年に歴代の大統領を祝う日となったそうです。今年のプレジデント・デーは、1月にジョー・バイデン氏が新大統領に就任したことで、日本でも関心を集めるニュースになるかもしれませんね。

 さて、この二人に、第3代大統領トーマス・ジェファーソン、第26代大統領セオドア・ルーズベルトが加わった4人の大統領の顔が巨大な山に刻まれているのが、サウス・ダコダ州にあるラシュモア山国立記念公園です。

テレビなどでも見たことがある人は多いのではないでしょうか。制作年は1927~1941年に渡る14年間。彫刻家ガッツォン・ボーグラム(1867~1941)による指揮によって、風化せず、長きに残るようにと花崗岩でできたこの山が選ばれました。
 花崗岩は私ども石屋にとってはなじみの石で、お墓の他にも石垣や鳥居などに使われています。とても硬い石なので、私達は工場で専用の機械を使って加工しています。
 しかし、ここでの相手は巨大な岩山、ということで、最初はダイナマイトで不要な部分を吹き飛ばしながら大まかに形を作ったとのことですから何ともダイナミック!それでも、最後は山の上からぶら下げられたブランコのようなものに座った職人たちがノミと金槌で仕上げたという、その完成度の高さにも驚きです。

仏教国では岩壁に仏の姿を彫った磨崖仏がありますが、実在の複数の人物が、それも近代に入ってから作られた例というのは、ちょっと見当たりません。アメリカにおける大統領という存在の特別さが感じられます。

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