夏の夜空を見上げて

徒然日記

長い梅雨が明け、夏本番です。そしてもうすぐお盆。お墓掃除に行く際には熱中症対策をしてからお出かけください。朝方や夕方の涼しい時間帯がお勧めです。

さて、今日は石のことではなく、花火のお話を書こうと思います。

コロナウイルス感染防止のために、東京オリンピックをはじめ、夏の甲子園など様々な恒例イベントが延期や中止となった今夏ですが、夏の風物詩、夏の花火大会もその一つになってしまいました。

日本の打ち上げ花火は戦国時代に発達した銃で使う火薬の技術が、平和な江戸時代になってから娯楽や鑑賞用へといかされるようになったと言われています。

欧米のニュースを見ていると、花火は主に新年のカウントダウンの歓声と共に打ち上げられていたり、建国記念日といったお祝いの行事などで上げられるのを目にします。日本でも遊園地のアトラクションなどで年中上がっていますが、馴染みのある地域の花火大会と言えば、ほとんどが7月下旬から9月にかけて上げられるのではないでしょうか。その理由を探るために日本の花火大会の歴史を紐解くと娯楽とはまた別の意味を持っていることがわかります。

隅田川花火大会(東京都墨田区)は、1733(享保17)年8代将軍吉宗が大飢饉の死者供養と悪病退散を祈って「水神祭」を開催し、慰霊のため「施餓鬼」で花火を打ち上げたのがその始まり。また、熊野大花火大会(三重県熊野市)は、お盆の供養に花火を打ち上げ、その火の粉で灯籠を焼いたことがその由来とされています。近郊ですと、長岡まつりの花火大会は、長岡空襲で犠牲になった方々の慰霊のための花火が始まりです。

このように日本の夏の花火は、納涼とともに供養の意味合いが込められています。華やかでありながら、どこか懐かしさや記憶を蘇らせる花火。この夏は夜空に広がる大輪を見上げる機会は無くなってしまいましたが、小さな線香花火の光の芸術を、ご家族とご先祖様と楽しんではいかがでしょうか。

 

関連記事